ビワイチ~琵琶湖一周サイクリング(後編)

彦根(13:15、出発から72km)

彦根と言えば彦根城!ですが、見物している時間はありませんでした。ひたすら湖沿いを走り続けます。

対岸は見えません。ほとんど海ですね。

琵琶湖遊覧船が発着する彦根港。船の時間と外れているせいか、ひっそりしていました。

明るい湖岸にはリゾートホテルが並んでいます。

ウインドサーフィンの集団。なんとなく異国に来たような雰囲気。

沖に見えるのは多景島(たけしま、たけいしま)、見る方向によっていろんな形に見えるからこの名前がついたそうです。彦根の沖合い約6.5kmに浮かぶ周囲約600mの小さな島で、島全体が日蓮宗見塔寺の境内です。

長浜港。ちょうど竹生島への船が出るところで、大賑わいでした。

長浜城。1573年に羽柴秀吉が築城したが、大坂冬の陣のあと廃城となり、現在の天守は1983年に犬山城や伏見城をモデルに模擬復元されたもの。

長浜を過ぎ湖北のさらに奥深くにやってきました。風景が少しかわってきた気がします。

賤ヶ岳(15:10、出発から105km)

賤ヶ岳の合戦で有名な賤ヶ岳。私が自転車でこんな所まで来るとは、1年前には想像もつきませんでした。

琵琶湖の最果てまで来ても、「ビワイチマーク」が導いてくれます。

とうとう道路標識に「福井」「敦賀」が現れました。賤ヶ岳を抜けるトンネルは新旧二つあります。メインルートは国道8号線が走る新トンネルで、自動車のほとんどはそちらを通りますが、自転車は交通量が少なくて安全な旧賤ヶ岳トンネルへ。この交差点は国道8号に入らずに直進。

冬は旧トンネルが雪で閉ざされるので、自転車も新トンネルを走らないと行けないそうですが、冬にビワイチする物好きはあまりいませんよね。

旧賤ヶ岳トンネルに上っていく途中、賤ヶ岳古戦場。次はどこかで一泊して名所巡りをしながらビワイチしてみたいな、などと考えながら疲れた脚に力を込めて上り坂へ。

小学校が観光客向けの臨時駐車場になっていました。都会では考えられない・・・

たいした坂ではないんですが、既に疲れ果てた脚にはこたえます。私の自転車はグラベルロードという種類で、未舗装の山道に対応するために超ローギアがついています。普通のロードバイクなら一番低いギアでもペダル1回転で2.5mか3mは進むところを、私の自転車は1.6m位まで落とすことが出来ます。

ここまでギアを落とすと、疲れた脚でもとにかく足を回していればゆっくり上っていくことが出来ます。こういう超ローギアを巷では「乙女ギア」と呼ぶとか。ちなみにその反対は「漢(おとこ)ギア」だそうです。乙女ギア万歳!

坂を登り切ったところで、旧賤ヶ岳トンネルに到着。なかなか趣がありますね。この辺りで標高160m、本日の最高地点です。

トンネルの中はこんな感じ。

トンネルを抜けると、絶景が待っていました。

写真では小さいですが、竹生島もすぐ近くに見えます。

海津大崎(16:15、出発から120km)

超有名な桜の名所。この時期に訪れる人は少ないですが、秋の景色も綺麗です。でもやはり、桜の時期にも走ってみたいですね。

竹生島がすぐそこに。

マキノ(16:50、出発から130km)

琵琶湖の北端を回って、南に向かいます。そろそろ日が傾いてきました。

湖岸に街を守るための石積みが並ぶ、独特の町並み。

マキノサニービーチ。水泳場やキャンプ場がある、関西ではそこそこ有名なリゾート。

前方に宵の明星が輝き始めました。

安曇川(17:30、出発から145km)

日が傾いて、湖面が綺麗なグラデーションに染まり始めました。このままのんびり変化を眺めていたい気がしますが、そんな時間はありません。

夕陽に比良山系のシルエットが綺麗でした。

夕闇に包まれてきました。街灯もない田舎道、ライトを頼りにラストスパート!

近江高島(18:00、出発から153km)

車を駐めた近江高島に到着。すっかり真っ暗になってしまいました。

DSC_1860

タイヤを外して車に積み込んで、京都まで帰ります。湖岸を走る国道161号の堅田方面は大渋滞の様なので、安曇川から朽木に抜けて国道367号を走りました。疲れたけど大満足の1日でした。

ビワイチのチェックポイントでスマホから通過の登録をして申請すると、数日でこんな認定証と自転車に貼るステッカーが送られてきました。

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